撮影した文書は既に廃棄されており、原告が不利益を被る可能性もある。
訴訟は、福島県郡山市の医療専門学校を相手に、卒業生の男性が2008年3月に提訴。在学中の02〜05年度、無資格の教員2人に授業をさせたとし、2人が担当した時間分の授業料や教材費など計約120万円の返還を求めている。
福島地裁などによると、男性は関係文書の証拠保全を申し立て、郡山支部の裁判官や書記官ら3人が昨年3月、同校で文書をビデオカメラで撮影。その後、支部職員が私物のパソコンでDVD数枚に映像を複写した。
男性は昨年4月以降、「受け取ったDVDは良く見えないので原本を見せて欲しい」と何度か求めたが、同支部は「見せられない」として応じなかった。困った男性が今年3月、地裁に相談し、紛失が判明。地裁は今月21日、男性に謝罪した。
地裁は「なぜデータが『欠落』したかは調査中。隠蔽(いんぺい)するつもりはなかった」としている。データが消去された可能性もあるという。地裁の高世三郎所長は「多大なご迷惑をおかけした。今後厳しく指導していきたい」とのコメントを発表した。
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